POINT
■テスト環境は、正式に公開するサーバー環境と同一にすることが望ましく、関係者以外が閲覧できないような措置を施しておきます。
■公開時には、ビジネスゴールの達成やユーザビリティ上、重要な部分が問題なく動作しているかを入念に確認します。
■Webサイトの品質を確保するためのガイドラインに基づく運用や、効果測定や改善点の把握のためにアクセス解析を活用することが重要です。
【テスト環境】
テスト環境は、本番環境と同一の環境を用意することが理想的です。OSやプラグインのマイナーバージョンの差によって起こる不具合のリスクを最小限にできるからです。
テスト環境では関係者のみがアクセスし、編集できるような対策を施すことが必要です。具体的には、IDとパスワードを用いた認証を行うことが望ましいでしょう。IP制限を併用することで、アクセスできるマシンを特定したセキュリティ強化策が採られることも多いようです。
また、テスト環境の情報が検索エンジンのロボットによって収集される可能性もあるため、検索ロボットのインデクシング排除の設定をことも重要です。
【運用】
新規コンテンツの追加は運用ガイドラインに基づいて行うのが望ましいでしょう。運用ガイドラインには法令遵守(コンプライアンス)、用語表記、公開承認フローなどに関する取り決めを含めておくのが一般的です。現在では、ブログ、Twitter、Facebook、YouTubeなどのソーシャルメディアを
活用するケースが増えているため、各メディアごとの担当者や方針を決めたり、問題が起こったときの対応策を検討しておくことも重要です。
また、ユーザーのアクセスログに基づく、ビジネスゴールの達成度やユーザー同行の継続的な分析は欠かせません。分析レポートをどのくらいの頻度で作成するか、改善の把握や実行をどのように行うかを明確に決めておきましょう。アクセス解析ツールによって得られるデータや機能、表示方法、
書き出し形式などが異なるため、関係者の合意の上でツールを選定することが大切です。