正攻法でSEOを考えトラフィックを向上する

GoogleはSEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)について多くの指針を公開しています。それでもその対策に追われたり、検索順位の上下に一喜一憂しなくてはならないのは、そのスコアリングの詳細を公開していないからでしょうか。個人的な結論は別のところに在りますが、今回はSEOを正攻法で考えてみました。

そもそも、なぜSEOが必要かという話の原点ですが、要は検索した時に検索結果の画面で上の方に表示された方がクリック率が高くなる、つまりトラフィックが増えるという事です。商業目的であれ、個人のホームページであれ、やはり訪問数はたくさん欲しいものですから。

■実例から
下の図は、あるSEOチェックサイトで私が制作ディレクションから担当したWebサイトの検索順位をチェックしたものです。内容は乳腺クリニックに勤務されている勤務医の個人ホームページで、総ページ数にして10ページ程の小さなサイトです。公開したのは2012年9月ですから、現時点でのドメイン及びサイト年齢は9か月でしょうか。

検索順位

検索順位サンプル(2013年6月)

タイムリーな事にシリコンを使った乳房再建の保険適応になる記事が新聞に掲載されるなど急激にアクセスが増えるタイミングも有りましたが、SEO的には、ニッチとはいえ切実な要望の存在するところへ的確に対応出来ているのではないでしょうか。

当初はクライアント様自身の確たる方向性が固まっておらず、ドメインでの対策は出来なかったのですが、正しい構造の制作をするのは当然として次のように制作上の協議を行いました。
1.要旨となるキーワードに基いた名称のメニューを作る
2.要旨となるキーワードは、なるべくページの上部に登場するように文章を組み立てる
3.キーワードはもちろん、関連性の高いワードもなるべく多く文中に用いる
4.画像にも関連性の高いワードの説明を付ける
5.h1、h2レベルまでSEOを意識したタグを入れる
そして、Googleは専門的な資料を好みます。専門性の高い確かな写真・図表は情報として高い価値が有ります。詳細な表やスペックを入れる事が出来たら更に良いのですが、研究論文なども欲しいというリクエストは現在も出し続けています。

当初、やはりクライアント様は「自分の名前」や「乳がん」「乳腺クリニック」といったワードで検索上位に上がってこない事を気にされていたようです。それに対して申し上げる事はしなかったのですが、この場合は個人名で検索上位に上がる意味は無いですし、一般的なキーワードで上位に上がるには少々無理があります。今でこそ明かしますが、内心狙いつつ上位を予想していたキーワードは「乳房再建」「乳がん 検診」です。正直言って、それさえも地名を入れて上位に上がればと考えていました。コンテンツの内容が、さすが外科医と言うべきか検診ではなく術式に大きく傾きましたので、もはや「乳房再建」以外は考えられないのが現状ですが。
※2013年6月20日現在で「乳房再建」31位、地名を入れると4位です。

余談にはなりますが、需要を引き込むために「ともすると敬遠されがちなお医者様先生の人柄を、身近なものに感じて頂くためのブログ」を某ブログサイトで書いて頂いております他、FacebookともブログをRSSで連携させています。実際のところ、実名性の高いFacebookはなかなか「いいね!」が増えませんが匿名性の高いブログサイトは相応のアクセスと一部お問い合せのようなものまで届いているとの事です。

もう一つの図は直近のアクセス解析です。突如としてアクセスが増加したタイミングは先述の新聞による関心の高まりと検索ワードがマッチした結果です。

アクセス解析

アクセス解析

ビックリするほどアクセスが急増しないのはニーズがニッチだからですが(当たり前ですね)、しかし、そこには切実な「保険適応で乳がんで失ったものを取り戻したい」という需要が存在している筈です。これが正しいSEOの在り方ではないでしょうか。これが大手メーカーなどでしたら他の手段も数多存在するのですが。
現在は日々の検診や術式、共著にせよ単独にせよ学会などで発表される学術的な内容に内容を傾けてコンテンツを増やして頂くべくホームページ内のブログ(いわゆる内ブログ)を設置すべく拡張中です。

私自身のこのブログのようにWordPressで我流のサイトを作るのも良し、経費を安く済ませるために激安制作会社をWebで探すも良しですが・・・正しくサイトを作り、必要とするユーザーの目に触れるべく流れを作る事こそが、本来のWebサイトを作る目的に対して大切なのではないでしょうか。

いささか営業的ではありますが、このブログを読んで何か気になる方がいらっしゃいましたら、ご相談は無料ですのでお近くでしたら伺って相談にものらせて頂きます。まずは当ブログのお問い合わせフォームからご連絡ください。Webに力を入れていらっしゃる大きな企業様でしたら、大手のSEO業者に相談する事をお奨め致しますが。

■蛇足
さて、文末ですが・・・SEOを専門とする事業者が数多存在するのは「これこそが絶対に正しいSEOだ!」という絶対的な方法が存在しない事に起因していると思います。究極の結論を言ってしまえば、良さそうな事は、やれば多少の効果が現れるのだと思います。ですから、訳の分からない間違った自信たっぷりの業者が存在することも知っています(施策の中に正しい事が幾つか含まれれば多少なりと成果が表れるからです)。Googleが検索エンジンのアルゴリズムやDBにインデックスする際のスコアリング基準を発表していないのだから仕方ありません。発表されたところでキーワード毎に日々刻々と検索順位は異なるのですから、全てに対して対策を行うのは大変難しい事でしょう。
ただ一言、「SEO対策」などという者に対して私は最初から話半分にしか耳は貸しません。なぜなら「頭痛が痛いですか?」「腹痛が腹いたですか?」などと言う医者には診察して欲しくないからです。

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