5.05 映像素材・音声素材

POINT
■音声データにはテキスト形式とバイナリ形式があります。
■映像や音声データは大容量のため、ダウンロード以外にストリーミング方式も用いられる場合があります。
■再生にあたってはファイルフォーマットに合ったプラグインが必要になります。

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テキスト形式とバイナリ形式
様々なファイル形式は「テキスト・ファイル」と「バイナリ・ファイル」に大きく分かれます。テキスト・ファイルとは、文字コードのみから構成されるファイルのことです。テキスト・ファイル以外の種類のファイルは、バイナリ・ファイルと呼ばれます。「Word」を用いて文字のみからなるWordファイルを作成しても、それはバイナリ・ファイルとして保存されます。Word を使って保存したファイルには、文字に関する情報の他に、ページや文字書式(フォント)などに関する情報を含むWord 独自の形式のバイナリ・ファイルとして保存されるわけです。表計算ソフト「Excel」やプレゼンソフト「Power Point」を使った場合も同様です。特定のアプリケーションを使って作成したファイルを開くためには、そのファイルを作成したアプリケーションが必要となるのです。
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【Webの映像規格】
Webサイトで映像を表現する場合、S-VHAやDVD並みの画質を実現するMPEG2やQuick Timeなどが長らく用いられていましたが、近年ではMPEG4をベースにし、独自のビデオコーディックを採用したファイルフォーマットが登場しています。WMVはMicrosoft社が開発した映像用コーデックで、ストリーミングにも対応していて、DRM設定が出来ます。DivXは高圧縮率のビデオコーデックです。多くのデジタル家電やPlaystaition3などで採用されています。
Flashベースの映像配信フォーマットであるFLVも広く利用されています。ユーザーがアップロードした動画を自動で変換して公開するWebサービスなどで用いられたり、Flashを用いたインタラクティブサイトでの映像表現で用いられます。

【Webの音声規格】
Webこんてんつとして利用可能な音声データはMIDI形式(テキスト形式)とサウンドデータ形式(バイナリ形式)の2種類があります。MIDI形式は電子化した楽譜のようなデータで、再生にあたってはコンピュータデバイスの持つソフトウェア音源などを利用します。携帯電話の着メロなどでも用いられていて、再生する機械によって音色が変わります。サウンドデータ形式はレコーディングした音源がそのままデジタル化され、再生機器を問わず同じ音色で再生されます。音声の再現度はサンプリングレートによって決定されます。サンプリングレートが高いほど音質は上がりますが、その分ファイルサイズが増大します。バイナリ形式を採用した音声ファイルフォーマットにはMP3、WAV、AAC、WMAなどがあります。著作権保護機能を持つフォーマットとしては、Microsoft社のWMA(.wma)や、Apple社が開発した著作権保護技術Fairplayを組み合わせたAAC(.mp4など)、ソニーのATRAC(.oma、.aa3)などがあります。

【ユーザー環境の考慮】
映像や音声のデータは容量が大きいためダウンロードに時間がかかりますが、ユーザーストレスの軽減や著作権保護の目的でストリーミング方式を採用する場合があります。ストリーミング方式は全データのダウンロードを待たずに再生する方法です。映像ファイルや音声ファイルをWebブラウザで視聴する場合、そのファイル形式に対応したプラグインが導入されている必要があります。ユーザー環境によって大きな差があるので、フォーマット決定の際には、プラグイン導入率の高いものを採用することが望ましいでしょう。

パケット通信のイメージ図

パケット通信のイメージ図

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