4.03 現状分析1

POINT
■自社のWebサイト単体の分析だけでなく、競合他社との比較やベンチマーキングサイトを用いて充分な洞察を得ます。
■Webサイトを分析するための様々な手法を理解して、柔軟に使い分けたり組み合わせたりします。
■既存のWebサイトの分析にも「戦略視点」と「具体化視点」を持ち、それに基づいた調査分析を行うことが大切です。
【広範な現状分析の必要性】
新規のWebサイトやWebサービスの構築ではなく、既存のサイトやサービスのリニューアルでは、どのようなワークフローが求められるのでしょうか。まず行うべきなのは、現状に至るまでの戦略、目的や目標と照らし合わせて現状を分析することです。現在ではアクセス解析によるデータ分析も普及してWebサイトに関する様々なデータの収集が容易になりました。しかし、自社のWebサイトの分析だけでは、評価軸は「Webの一般的な傾向」や「分析者の主観」となってしまい、アウトプットに限界が生じるので、他のWebサイトも含めた分析が必要となります。それにより、競合他社や業界の中で、どのレベル・どのポジションを得たいかという「戦略的視点」や、同じ商材やターゲットユーザーを持つ他社が具体的にどのような施策をしているかという「具体化視点」が抜け落ちるのを防ぎます。

自社サイト単体の分析では、「ナビゲーションが複雑」、「打ち出しの持つ印象とデザインがマッチしていない」、「ユーザーにとって分かり易い文字情報になっていない」、「ラベリングが分かりにくい」などの一般的な問題点は指摘できますが、競合他社と比較してみると「同じ情報を別の視点でまとめている」、「キービジュアルとキャッチコピーの組み合わせのヒントを得られた」、「コンバージョン完了までのステップ数が2つ少ない」といった具体的な着眼点や改善点が得られる可能性が高くなります。

比較するWebサイトの選び方は、直接競合する他社のWebサイト、競合はしないが参考にすべきWebサイト(ベンチマーキングサイト)のいずれか、もしくは両方を用いると良いでしょう。競合からは「メッセージ」や「ユーザーに必要なコンテンツ」、「コンテンツのまとめ方」など具体的な方法を直接発見できます。ベンチマーキングサイトからは「デザインコンセプトのアプローチ」、「ゾーニング」、「コンバージョンに至る仕組み」など、間接的に貢献するヒントを得ることができます。

自社サイトの一般的評価で満足するのではなく、どうすれば優位に立つことができるかという「戦略視点」と具体的な改善案のヒントを得るための「具体化視点」が重要です。

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